2015年10月11日

「鹿の王」上下巻、読了。

守り人シリーズを読んで、
すっかりその世界観に惹きこまれた作家、上橋菜穂子さん。

彼女の「鹿の王」上下巻読み終えました。

sikaking.jpg

まずは一番気になったラスト。
ヴァンに希望が持てそうなラストでホッとした。
サエとの関係も進展しそうだし、暗く辛いラストでなくて良かった・・・。

医療、人種、国のあり方など、
沢山のテーマを抱えた壮大な物語で、
落としどころはどこなんだろうと心配しながら読み進めてきたから、
所々にほんわかするユナちゃんの会話がでてくるのが楽しみだった。
(手塚治虫の「ブラックジャック」に出てくるピノコちゃんみたいで可愛い)

それぞれの思想や習慣、生活様式、生き様がからみあって、
予想外の様々な事件が起こるけれど、
それぞれの立場にたったらそれぞれが正義だし、
どの視点で読むのかで随分と違った感想になるのかもしれない。

ヴァンの父が語った「鹿の王」とは
「我が身を賭して、群れを守る鹿」
「自らを捨てて、他の命が命となることを助ける。それがただの必然
ーそういう風に生まれたから、そうなっただけ」

それはそれが出来る運命に生まれたものがやるべきことで、
未熟なものはまず己の命を守れ。や、

子供を産み育てることが出来なかったサエへ、
人はそれぞれが全く違ったひとつの個性であり、
子供を産むことだけが命のバトンではなく、
与えられた命を大事に生きていくことこそが命のバトンなんだと語るシーンなど、
心に響くシーンの沢山ある一冊でした。






posted by 凪 | Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック